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Febriphobia

夏の暑さに吸い込まれてしまいそうです。
掃除機のような吸引力に、
パンドラの箱のような誘引力、
それから物体の持つ万有引力に、
私は吸い込まれて行きそうです。

「暑いこと」を修飾する言葉はいくつかあると思います。
とても暑い、すごく暑い、超暑い、鬼暑い、とか直接的な強調句や、
夏ぞ暑き、夏こそ暑けれ、といった高校生的な係り結びに、
溶けるような、燃えるような、叫ぶような、というようにイメージと結び付ける方法、
どれも言葉を選ぶ人が真剣に考えるべきことです。
その中で私は「吸い込まれるように」という表現を選びました。
夏の暑さに対して婉曲的な残酷さを感じる言葉だと思います。

現在の職場には空調設備が付いているのですが、
2,3年前に大阪にいた時はそのようなものはありませんでした。
仕事中は元より、昼休みも休憩する場所がなくて、
気温が35度を超える作業場で(室内なので、もっと高かったかもしれません)お弁当を食べながら身体を休めていたことを記憶しています。
学校の教室でしか見たことのないような木の机に伏して目を閉じていると、
時折窓から吹き込む風がギターのクリーントーンのように心地よくて、
このまま目を開けることができないのではないか、とさえ感じることがありました。
その時の私は、今にして考えると、夏の暑さに吸い込まれてしまっていたのでしょう。
私の周りを灼熱が包み込んでいました。


灼熱

海の青白さ
タイヤの摩擦音
換気扇の設置角度
シャワールームの水蒸気
プールサイドで休む中学生
富士五湖に響く歌声
そういった一見共通性のないものに
僕は灼熱の夏を認める

「この先猛暑につき注意」


こんな詩を書いたのが、2013年の8月8日。
ちょうど職場の4階倉庫の片隅で休憩時間を過ごしていた時のことです。
その時私は灼熱の最中にいました。
この詩で告げたかったことは、この危険地帯から私は何としても逃げ出さなければならない、という決意でしょうか。
または仕事が終わって帰宅した私が、漫然と冷房機の風を浴びていた習慣に対する警鐘でしょうか。
今となっては記憶は蜃気楼の向こう側です。

----------

楽しい話がしたいです。
最近は本当に涼しい時間を過ごしています。
通勤時間には冷房のよく効いた電車内にいますし、
職場には冷房も給茶器も高い水準の可用性で設備されています。
仕事が終わって外に出ると、夕暮れ時のぬるい風が私を包み、
この季節特有の気温が私を甘い感傷に誘います。
こんな気温の日に、僕は通学していた。
福岡県の田舎にある高校に通っていた僕は、いつも同じ電車の友達と一緒に長い坂を登っていた。
それから僕はいろんなことを考えていた。
音楽について。
英語について。
誰かと接することについて。
諦めることについて。
ゲームのことについて。
そんな高校二年生の思い出が蘇ってくるのです。

猛暑は続きますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
各々のご事情はお察ししますし、動かなければならない時期もあるでしょう。
だけど、無理をしていたずらに体力を擦り減らしてしまうことは、本当に危険なことです。
あなたにとっても、それから私にとってさえも、それは危険なのです。
どうかくれぐれも、ご自愛ください。
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Touch0225

Author:Touch0225
神奈川県在住

音楽を聴いたり、作ったり
するのが好きです。
時々日記を更新します。

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