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ためいき

解説

作曲当時ドリームポップをよく聴いていたので、浮遊感のある音色を意識しています。
夏の暑い日にクーラーの効いた部屋で、一人思い出に浸っているような瞬間をイメージした曲です。

曲構成は、A→B→A'→B→C→A'となっており、AとBを一纏めにすると一応3部形式となっています。
アルバムの1曲目ということで、割と構成のしっかりした曲を目指して作曲しました。
厳密に古典的な3部形式と比べると、最後にBパートが足りず、やや変則的です。

AパートはFリディア旋法(F G A H C D E Fの音階)、BとCパートは通常のF調の長音階的旋法になっています。
作曲技法的に特筆することはないのですが、借用和音等もほとんどなく素直な和音進行なので、
教会旋法に馴染みの薄い方でもリディア旋法の雰囲気が掴みやすいのではないかと思います。
(個人的な感覚だと、リディアは長音階にくらべてちょっと悪戯感があって、
使い方によっては長音階よりも明るい曲に聴こえます。
皆さんはいかがでしょうか?)

ギターは多重録音で、10パート近くあります。
ベースが1パート、打ち込みのシンセドラムが1パートです。
ギターはBパートの一部でボーイング奏法を使用しています。
バイオリンの弓で演奏しているのですが、思うように音が出せず、難しい奏法だと学びました。
次に使用する時はもっとやり方を研究したいと思います。

作詞はあおまふさんにお願いしました。
『ざっくりといえば「普段ポジティブ元気な感じに見える”ぼく”が思いつめて手首切っちゃった」という感じです。』というメールを頂いていて、なかなか物騒な感じですね(笑)。
言葉の響きが暗示的で素敵な詩です。

作曲期間
2013/7月
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truth

解説

現代的旋法を使ってポップソングを作ろう、という試みです。
ギター3パート+ベース+ドラムがメインの、バンドらしい曲を目指しました。
シンセサイザーとアコースティックギターが装飾的に入っています。
難解なメロディや和音進行の曲ですが、曲構成自体はとてもシンプルなポップソングのものです。
イントロ→(Aメロ→Bメロ→サビ)×2→ギターソロ→Cメロ→サビ→アウトロ という構成です。

旋律や伴奏は、基本的に「移調の限られた旋法(MTL)」によって書かれています。
wikipediaの解説は難しそうなことを書いてますが、MTL1番やMTL2番なんかはしばしばポップソングでも使われます。
有名な曲だとRadioheadのjustの冒頭ギターリフは、MTL2番の順次上昇音形です。
ドラクエ2の戦闘曲、ラスボス曲や、聖剣伝説3のボス戦などでもMTL2番が使われています。
それ以外の旋法はあまり多くは聴きませんが、3番なんかも注意して聴くと意外といろんな曲に出てきます。

イントロとAメロと中間のギターソロはAから始まるMTL3番(A, B, C, C♯, D♯, E, F, G, G♯, A)、
BメロはMTL7番(C,F#以外)→MTL7番(B,F以外)+ボーカルはCの長音階(臨時記号も多い)、
サビはAから始まるMTL3番(A, B, C, C♯, D♯, E, F, G, G♯, A)+ボーカルはAから始まるMTL2番(A, B, C, D, E♭, F, F♯, G♯,A)、
といった具合です。
MTLをそのまま利用するだけでなく、いろいろと組み合わせて使用しています。
例えばサビのメロディは順次進行のためありがちなものになっていますが、
バックのMTL3番による演奏によって複調っぽくしている、といった工夫をしています。

MTLを多用していますが、A,C,Eの短三和音をトニック的に使用しているため、
全体としては若干Aマイナー寄りの曲になっています。
その流れで、Cメロディで純粋なAマイナーの調性が現れますが、
個人的にはこの部分がアクセントになっていて良いと思います。
(むしろ曲中で一番気に入ってます)

歌詞はあおまふさんに書いていただきました。
シェイクスピアの引用を捩ったりしていて、機知的な内容で楽しい詩です。

作曲時期
2013/7~2013/9

subliminal wolves

歌詞

山口龍彦

subliminal wolves

Rising sun showers me.
Lotus flowers can just grant us powers from liberty towers of poverty.
Liberty of poverty.
Shut it out.
Let's consider what we have made in this decade.
10 years ago i learned how to persuade someone so much lade.
Just kill him.
This murder is no more than trimming the grim.
Cut the limbs in the crowded gym.
He'll scream.
He shall scream as a marshall squeak.
Sadly i esteem the sound so lightly.
Colored steam from a perfervid pound frightens me.
Brighten me.
Hayden speaks to iron deeks.
I have got to take fresh airs in
to sing with grace friede auf erden.
She is just bearing the burden of theirs.
In the silence of laws, for the tyrant of flaws, and by reliance of saws, my terror withdraws by itself.
I am located in the bookshelf.
The sophisticated deprive me all of my little wealth.
All i can do is crying for a resistance.
Reminiscence that i distance,
existence beyond your insistence,
and my omissions are ready to assault me.
Now you look so vaulty.
I got to demand autonomy.
Otherwise i would have a lobotomy.
They make up a mendacious chronology.
Water sounds at midnight.
Flaming curtains surround a fit child.
She is frantically pleased and sit like a brick kyte.
I wipe all my delusions.
But i am caught in a swamp of fusions.
Here comes the greatest defusion.
There seems to be no solution.

..which (i mentioned all above) intends to kill me.
You know.
I know.
To be frank i don't know, though.
Maybe also you don't know..
Even what to know.
I am confident that i would be pulled in the slaughterhouse.
Now that i am a cornered mouse, i need a help of the wolves kept from the door.

2013/6/16

解説

タイトルのwolfとは、いわゆるウルフの五度を表しています。
ウルフの五度について、wikipediaの日本語版には項目がありませんが、英語版のリンクは以下になります。
http://en.wikipedia.org/wiki/Wolf_interval
純正律等の古来からある音律においては、純粋に数学上の理由から、
その音律内の通常の完全五度に比べて、周波数比が広い完全五度が生じてしまうことがあります。
この楽曲においては、イントロから最後まで絶え間なく流れ続ける2つの正弦波の周波数比が、
通常の完全五度より若干広く設定されており(中全音律におけるウルフ五度より若干狭い程度?)、
独特の音のうねりを発生させています。
旋律もドリア旋法(D E F G A H Cという旋法)で書かれているため、
時々減五度の和音が現れてくるのも、不安定な感じが出ているのではないかと思います。

また、別のギミックとして、2つの正弦波の周波数を曲が進む毎に少しずつ高めています。
これがタイトルのsubliminalの由来です。
途中で音が正弦波のみになる部分で、音程が少しずつ高くなっていって一気に下がるのがわかると思います。
これを曲全体を通して行っているので、最後は最初よりも正弦波の音程が半音ぐらい高くなっています。

作曲時期 2013/6~2013/9

海開き

歌詞

山口龍彦

海開き

乾いた午後の日差しが
ビーチパラソルを輝かせる
砂浜は地獄のように
都会の人で溢れていた

見えない秋の光は
波に縛られる不屈の影
高潮に脅されてもなお
逃げ出すまいとする命

僕らはいつも塩水に浸されていて
気付かないうちに消耗していく
骨まで洗い流されて
最後には海だけが残る

青ざめた水塊なんかじゃなく
英国庭園への扉でもなく
新しい世界を凝視するため
僕は二つの目を開いた

2013/7/26

解説

4本のリードギターが対位法的に絡み合う曲です。
バロック時代の曲っぽいという意味でバロック・ポップと言えるかもしれません。
実際は教会旋法を多用しており、バロックというよりはルネサンス期の音楽らしくなっています。
拍子はわかりづらいですが、途中の速くなる部分も含めてすべて5拍子です。
変拍子は一切出てきませんが、リズムを結構揺らしているので、拍子が安定していない感覚を与えてしまうかもしれません。

曲はソナタの形式に則って作りました。
基本的には序奏→提示部→展開部→再現部→コーダ、という展開ですが、変則的な部分も多いです。
曲全体を通して、冒頭のギターの主題が繰り返し用いられています。
ギター1の提示部冒頭のフレーズは、
f a g c d h e f
です。
それを受けてギター2が、
d c g h a e f d
と動きます。
これはギター1のフレーズを3度下げて逆行させたものです。
このようにいくつかのフーガ的技法が曲中に登場します。

この曲の最もユニークな点は、提示部と再現部の旋法が、冒頭の主題に基づいて決められている、ということです。
最初の「乾いた午後の~」の部分(第一主題)は、Fリディア旋法で、次の移行部はおよそAエオリア旋法で書かれています。
その後は、Gミクソリディア→Cイオニア→展開部→Dドリア→Hロクリア→Eフリギア→Fリディア、と続きます。
この頭のアルファベットが、冒頭のギターの主題の順に進んでいくように曲を組み立てました。
曲中で転調はしないけれど、旋法が決められた順番に変化していくのです。
このように冒頭にて曲の構成を宣言する、という手法を用いることで、統一感のある楽曲が出来上がると考えています。
(ただしこの曲の場合、CイオニアとなるべきところがFイオニアになっています。
これは作曲上の都合で、ソナタ形式だと一回目の第二主題は属調で書かれるためです。
今回は響きの柔らかさを求めて下属調を用いることにしました。
この部分でイオニア旋法を用いることによって、下属調の第二主題にもかかわらず、曲が一度終止する印象を与えています。)

展開部は、早いペースで転調を繰り返していきます。
ボーカルが入る部分はBマイナーから始まり11回転調します。
12音すべてのマイナー調を通過するように構成しました。
偽終止・終止の部分が合わせて4回ありますが、すべてピカルディ終止(マイナー調にもかかわらずメジャーの和音で終わらせる技法)を用いています。

コーダの部分は特に技法的なことはなく、思いつくままに作曲しました。
その結果、最後はリディア旋法ではなく、Fメジャーの調で終わることになりました。
聴きやすくて良いと思います。

今にして聴いてみると和声の粗さが目立ちますが、それはそれで独特な雰囲気を味わっていただければと思います。

作曲時期 2013/9~2013/10

星々のかけら (リメイク)



歌詞

山口龍彦

星々のかけら

stars fall.
hearts call.
diplomas crawl.
calamities befall.

i wish there were light inside me
and also dark outside you.

today at some place i cannot see,
a star has fractured.
though i never know its actual deed,
(imagining the view makes me raptured.)
..i am tired of it again.

sly sprites and blight.
suicide at night.

staring elves are deluding my sight in the shade,
when stars die into the light.
eternal light never shines on me.
my life is yours.
..but your soul never meets my heart forever.
when will it cure?

may my star receive the coldest disgrace.
fractions will be wandering round the space.

2013/9/18

解説

以前にアコースティックギターの弾き語り用として作った曲のリメイクです。
シンセサイザーの電子音がメインの、エレクトリックポップソングです。

曲構成はA→B→A'→C→A''の小ロンド形式です。
当時ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」が好きで、同じ形式で叙情的な曲を作ってみたいと思いました。
A''の部分は轟音系でとても盛り上がります。ここだけエレキギターが1パート入り、最後だけアコースティックギターが1パート入ります。
他はボーカル以外すべて打ち込みです。
使用した音源は、Synth1というフリーのアナログシンセエミュレータが主です。
とても使いやすく、評判の良い音源で、私は非常に頻繁に利用しています。

作曲するにあたって技巧的なことは、ほとんど行っていません。
とても素直に、思いつくままに曲を書きました。
Aの冒頭の部分はCミクソリディアとCメジャーが2小節ごとに交互に出て来ます。
このメロディ・和音進行は、私自身の作った曲の中でも特に気に入っているものです。

作曲時期 2013/6~2013/9

プロフィール

Touch0225

Author:Touch0225
神奈川県在住

音楽を聴いたり、作ったり
するのが好きです。
時々日記を更新します。

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